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田舎移住がうまくいかないのは当然、自治体も不安定な人に来てほしくない

mojitonews.hateblo.jp

この間のエントリーで、田舎に若者を呼び込むキャンペーンは無駄、方向性を考え直したほうがいいという記事を書いた。実はこの記事は、地域おこしや、田舎移住に対する注意喚起の一方でトマトを潰してジュースにする記事でもあったが、今回はおふざけはやめてもう少し掘り下げたい。

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 消耗したくなくて都会から移住してきたのにさらに消耗するの?

実のところ、田舎の自治体は不安定な人には来てほしくない。金を持って裕福な人、病院かからず健康的な人、自らビジネスを見つけることができて子供も産んで、インフラへタダ乗りせず、周辺の人への配慮も欠かさない人に住んでほしいわけだ。まあ当然だよね?先代たちが頑張って作り上げてきたんだもの。それじゃ、論より証拠、以下のサイトを確認してみよう。

www.town.teshikaga.hokkaido.jp

これは見ての通り、北海道弟子屈町のサイトだけど、移住情報を載せる一方で注意喚起もしている。実際に見ていくとおわかりだが、田舎暮らしをする上での注意点9ヶ条を書いていて、読んでいくとごく当たり前の事が書いてあるわけだが、やたらと過度な期待は抱かないように書かれているのがわかる。あえて、引用はしないのでじっくりとその目で確かめてほしい。

www.city.yamaguchi.lg.jp

さて、こちらはどうだろうか?同じく注意喚起が記載されているが同様にやたらと過度な期待を抱かないようにと注意喚起がなされている。共通するのは収支計画についての話などがある。例えば、移住してきた人は金がなければ生活ができない、都会であればこの田舎よりも仕事があるので今より困らない可能性があるが田舎では仕事がないから十分資金計画を立ててねという趣旨があるのがわかる。

 

【はじめての方へ】空き家情報について|大豊町

こちらの大豊町でも同様に、心構えなどが書いてあるのがわかる。立場を変えてみれば人口が減ってるとは言え、彼ら市町村の言いたい事もわからなくもない。不安定な人には来てほしくない。その通りなのだ。

 

問題は移住希望者と移住推進側の意識の違い

移住希望者は、悠々自適にのんびりと、適度に仕事をして、適度な町の大きさで、適度に人と付き合って生きていきたい人が多く、市町村側はできるだけ土地家屋を所有してもらって子供も産んでもらい、地域の人と積極的にコミュニケーションを図って、トラブルを起こさず、しっかり納税してもらい、インフラにタダ乗りしない「安定」した人財に移住してもらいたいんだよ。移住希望者との溝が埋まるわけなかろうに。

 

でも、どちらの主張も間違ってないのがこの溝をより深いものにしてる。過去にも定年後は田舎で・・とか都会で結婚したが地元へ家族を連れて・・なんてフレーズで地方に戻ったりしただろう。だがうまくいかずトラブルになったり、田舎のコミュニケーションと都会のコミュニケーションとの間でギャップを感じたりして、移住したのはいいがダメだったと結局都会に帰る人が続出した。慌てた自治体は、勘違いした移住者が来ないように注意喚起として自治体のサイトなどにまとめているのである。

 

この様に書いてあるのは上記の3つだけではなく、もっと例はあるのだが記事が長くなるので割愛させてもらう。この注意喚起文の内容を見ると、こんなのわかってるだろ?とか当たり前だろ?って思う人の方が当然多いと思うが、中には過度な期待を抱いての移住をしてしまう人がいるんだよ。この中でもマッチした人が移住してくれれば良いという考えなんだよね。

人口を増やすということはミスマッチな人達も増えるということ

市町村の言いたい事はよくわかる。間違ってない。だけど、人口が減ってるから増やしたいのであれば選り好みはよくない。金を沢山流し、自然豊かな土地へドでかい工場を誘致し、タダ同然の保育園を増やし、安い食材を提供し、「どんな人でも受け入れる」工夫をしなければ補助金だけでは、若い世代の人たちは寄り付きもしないし例え地元に若い人がいても結局出ていく羽目になる。観光目的以外で田舎に人を呼び寄せるということは無理難題との闘いということだ。

 

就職活動に失敗し、受験に失敗し、消耗トマトに触発され、定年後、田舎に移住なんて夢を見てる人よ。ちゃんと自分にぴったりなのか自治体の要件をしっかり確認して、それでも移住したいという人は移住したらいいが、自治体が白状している通り、田舎には仕事はないし自分でビジネスを見つけないとダメってこと。これ以上の根拠はないと思うぞ?例によって自分で見つけるビジネスは先人がやりつくしているだろう。

 

つまり、既存のビジネスは郷に入れば郷に従わないとそのビジネスも自由にやらせないという信号なのである。田舎だから大らかに過ごせるなんて思ってはいけない。地方の就職先が同族経営の中小企業で、経費でなんでもやってるような輩が社長・専務・部長とかだったら目も当てられないぞ。どうすんだ?すぐその就職先を辞めたら次に行くあても少なく、クソみたいな村だったらすぐ噂が広まって次はどこにも雇って貰えないこともある。

 

要するに過度なド田舎へ移住する人はそれなりに覚悟を持って移住しないとダメってこと。失敗するのが難しいからね、都会みたいに受け皿が少ないんだから。地方といっても政令指定都市くらいの地方に住むのならまだしも、限界集落をなんとかしようなんて思ってはダメ。何故か?どう見ても国も地方自治体も本気で取り組んでいる様子がないからじゃよ。

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