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【地方創生】地方創生制度が間違ってる根本的な理由

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人口急減・超高齢化という我が国が直面する大きな課題に対し政府一体となって取り組み、各地域がそれぞれの特徴を活かした自律的で持続的な社会を創生できるよう、まち・ひと・しごと創生本部を設置しました。 

引用元:まち・ひと・しごと創生本部 

地方創生制度、あれこれ理由をつけながら地方を活性化させようと頑張ってはいるが結果などでない。何故かと言うと人口が減っているから。この辺りは何度も過去に書いてきたが、地方創生を無理やり推し進めると結局頭を悩ませる問題が起きる。その尻ぬぐいをするのが、現在も未来も働き盛りの世代ということになる。

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 そもそも地方創生は誰のために行うのか?何のために行うのか?

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そもそも地方創生は誰のために、何のために行うのか?上の資料を見る限りでは、地方へ仕事をつくり、仕事で人を呼び寄せ、人が仕事を呼び込む良ループを作りだしたいという意図があるのがわかる。いや、気持ちはよくわかるし確かにどうにかしたいだろう。地域の人も願っているのかもしれないが、現実的に考えて人が便利なところへ流れて、不便なところから去るのは自然の流れなのだが、これに逆らうとどうなるのか?

開発し都市化していくことが必要となる だが現実は不可能

自然の流れに逆行し、人が減っている中、地方を活性化するには成熟した町よりも更に機能重視をした都市化を計る必要がある。現実は、若者たちは仕事があって便利な所へ流れてるわけでその流れを制御するには大掛かりな仕掛けが必要になる。農業じゃ安定して食っていけないし、ネットを利用して食っていく手もあるが「地方創生」して人口が増えていく仕組みを作り上げるには効果が薄い。今のように過疎地域をどうにかしようレベルでは既存のインフラを整備するのに手一杯でインフラ整備を進めているうちに今の高齢者は死んでしまい、村一つ消滅してしまうのも時間の問題なわけだ。

 

今後、人口が増える若しくは維持するほどの出生率を保つためには子育てできる余裕のある金と時間、それが片親でも難なくできるほどの労力で金を稼ぐほどの仕事を国策でぶち込んでいくしか道はない。しかも、子供は一人では足りない。2~3人産んでかつ時間も金もある程度余裕のある仕事を作っていかなければならない。何故かというと子育てが終わったからと言って人生は終わらないからだ。

 

現在ある問題をそっくりそのまま解決できるほどのプランがない限り、地方創生などあり得ないと言うこと。そんな大掛かりなプロジェクトになるのは火を見るよりも明らかなのだが自称専門家の方々は現実的な分析はしない。

 

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どれもこれも、理想論。だから(原則)と書いてある。理想は高いに越したことはないが、人口減は止められないのだから自然の流れに身を任せておけばいいし過疎化で困っている地域は冷たいようだが消滅するしか道はない。少数を切り捨てる政策は取れないのかもしれないだろう。だが創生するとはいいつつこうして資料を見るとどれもこれも無理難題を目標に挙げている。

 

上で書いたような都市化を進めるような大プロジェクトであれば、金の動きが全然違うので納得もいくが、実際行われていることは「まちおこし」レベルの話で、原則に書かれたことが実行できないからこのようなチマチマした「まちおこし」レベルの話になる。地方創生とやらが「まちおこし」レベルで終わると移住者など来ない。何故ならそれは観光客だからだ。あ~楽しかったでオシマイ。で、その観光客を呼び寄せるのに移住者がくるほどの雇用が生まれるのか?という中途半端感ができあがる。

 

たとえ移住者が現れても、山の中で畑をしながらのんびり暮らしたい人や、田舎暮らしに憧れた人、その手の人が現れては消え現れては消え、ブームが去ったころには誰もいなくなってる事態になっていることだろう。

 

そもそも、日本はこういう社会になろうと舵を切ってきた(自然にこうなっていた)のだから淘汰される地域の人は政令指定都市辺りに引っ越すとか、せめてその周辺まで出てくるとかすればいいだけの話だろと思うけどね。そしてそのように切ってきた舵を別方向に切るということは根本的な構造改革が必要なんだよね。今のように中央から金が配られるような制度じゃまず無理。

 

上で書いた「まちおこし」レベルのイベントごとを開催されるのに補助金も出るが、補助金って永遠に支給されない。補助金が出ているうちになんとかしないといけないのだが補助金っていうのは何かと不透明になりがちなんだよね。毎年同じ業者が発注受けていたり、補助金を得るためのビジネスが展開される。

 

どういう事かと言うと補助金がでる「要件」に沿った構成で行事やイベントごとを開催する。つまり、地方行政の要件に沿ったイベントが開催されるため、どれも似たり寄ったりになってその補助金で利益を得るのは特定の人達に限定されてくるわけだ。これが俺が補助金ビジネスを嫌う理由。自称コンサルタントの温床になってるということ。自称コンサルタントが暗躍しはじめると中抜きピンハネなんか当たり前の世界になる。そういうビジネスは結局一過性の物でしかないし、イナゴのように群がって食いつくされてしまうわけだ。

 

仕組みを変えない限り完全に詰んでしまっているこの地方創生だが、俺は無理に進める必要はないと思うけどね。例えば限界集落なんかも必死こいて問題提起してる節があるが根本的に不便過ぎるんだよね。不便なところに人がいなくなるのは当たり前なんだ。その結果農業が衰退しようとなんだろうと現実人はいなくなる。人間はそういう生き物なのよだから村をつぶしてダムに沈めたりもしてきただろう?自然な流れなんだよこれは。

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